2歳で単語を話さない子どもの言語訓練

2歳で単語を話さない。
原因は様々考えられます。言語訓練も様々なのですが、例を挙げてみます。

耳の聞こえは大丈夫か?
幼児の聴力は厳密には大きな病院や特別な療育施設でなければ測れません。
日常生活において、小さな音に反応しているかどうかで、大まかに確認することはできます。

大人と目が合うか?大人の指さしたものを見てくれているか?
子どもが他人に注目しないと言葉を覚えられません。なぜなら、大人が何についてその言葉をいっているのか気づかないためです。この点は、自閉傾向のお子さん、多動のお子さんにみられる問題です。
この場合、私なら、手遊び歌で大人に注目させたり、視覚的に集中して取り組める教材あそびをやってみます。
視覚的な教材としては、100円ショップにもある木製パズル(台に絵がない場合は台に絵のコピーを貼ると取り組みやすい)、ストローさし(透明タッパー等に穴をあけ、そこからストローを入れる)、ペットボトルキャップ落とし(PETキャップ2つをビニールテープで貼り合わせ、透明タッパー等穴をあけたものに入れる)、豆落とし(ごま油等の透明瓶に、白花豆を入れる)などを使います。教材としてのポイントは、簡単で取り組みやすいもの動作の開始と終わりが分かりやすいもの、こどもが興味を持って注目してくれるものです。

大人の真似をするか?
生まれて数か月の赤ちゃんでも、大人が顔を見つめながら舌を出すと、赤ちゃんも舌を出してくることがあります(これが模倣なのかは定かではありませんが)。子どもには大人の動きを真似しようとする機能が備わっています。しかし、その機能(真似しようとする気持ち)が低い子もいるようです。通常、子どもは話し始める頃、大人の口の動きを見て真似しようとします。真似しようとする気持ちが低い子どもは、言葉や音の出し方を覚えません。
この場合、大人が子どもの発声や動作を似をしてみます。これを逆模倣といいます。逆模倣することで大人の動作に気づかせます。子どもは『大人が自分の発声や動作を真似している』と気づくと、その発声や動作の頻度が増えることがあります。

声を出すことは多いか?
単語が言えていなくても、何かやってほしい要求の時に声を出したり、遊んでいる時に喃語を言ったりしますか?喃語は、「あー」「うーう」だけではなく、子音の入った音「だ~だ」「ブーブ」「あぷー」も言いますか?子音の入った喃語は、舌や唇を使った発音であり、単語を言う前の準備の喃語=規準喃語とも言われます。
声を出すことが少ないお子さんの場合、どのような遊び・状況で声を出すのか観察し、その機会を増やしてあげることが有効です。

大人に要求することは多いか?
子どもを泣かせないように、大人が先回りして快適に過ごさせていると、子どもは要求の言葉や動作をしない場合があります。泣くことも発声訓練の1つです。好きなおもちゃを手が届かないところに置いて要求場面を設定してみます。要求の時に声を出すように促す、ベビーサインやジェスチャを教えることも有効です。

食事の時に舌はよく動いているか?
舌の動きが拙劣だと、発音も拙劣になります。噛んで食べられるということは、舌で食べ物を左右に動かす(歯の上に食べ物を移動させる)ことが出来ていることになります。上手に噛んで食べることも話すための訓練になります。頬や顎の下、唇をマッサージしてあげることも有効です。

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