ことばを話さないお子さんは訓練で何をするんですか?手遊び歌、とかですか?
aseru
mimi
手遊び歌を楽しんでくれるお子さんだったらそれをやることもあります。でも乗ってくれないことも多いですね。発語がまったくなく、動作模倣も難しいお子さんに、先日はこんなことをしました。
mimi
■パズルを使って『ちがう』のジェスチャを表出する訓練■
そのお子さんは、はめ板状のパズルが好きだったのでそれを使いました。パズルピースを1つずつSTが手渡してはめてもらいました。途中、そのパズルのものではない別のパズルのピースを渡しました。するとお子さんは声を上げて怒るりました。そこですかさず大人が手で介助して『ちがう』のジェスチャをさせました。
そのお子さんは、はめ板状のパズルが好きだったのでそれを使いました。パズルピースを1つずつSTが手渡してはめてもらいました。途中、そのパズルのものではない別のパズルのピースを渡しました。するとお子さんは声を上げて怒るりました。そこですかさず大人が手で介助して『ちがう』のジェスチャをさせました。
『ちがう』のジェスチャですか。どんな動きですか?
aseru
mimi
そこがなかなか難しくて。最初は片手を横に振る動き、次に首を振るなどを真似させようとしましたが、できませんでした。そこで、今度は保護者さんにSTの席に座ってもらい、パズルを渡す役をやってもらいました。私(ST)はお子さんの隣に座りました。違うパズルピースが呈示され、お子さんが嫌がって声を出した瞬間に、私はお子さんの手を取り動作を介助しました。この直後、保護者さんから正しいピースを呈示してもらいました。
こんな試行錯誤を繰り返した結果、腕をクロスしてバツを作る動作が自発的に数回出るようになりました。
こんな試行錯誤を繰り返した結果、腕をクロスしてバツを作る動作が自発的に数回出るようになりました。
色んな動きを試すんですね。
aseru
mimi
そうですね。お子さんがどのような動きならばやりやすいのか、やってみないと分からないからです。経験的には、腕をクロスする動きは難しいとか、連続した動き(手を叩く、グーパーを繰返す等)のほうがやりやすい、お子さんが多いように思います。そのお子さんの場合、左手首に右手首を何回か打ち付けるように腕をクロスしてバツを表現してもらいました。
あの~、どうして『ちがう』の練習をするのでしょうか。
aseru
mimi
『ちがう』『いやだ』などNoの意思を表現できないと、大声をあげたりしてしまうことがあります。YesやNoを表現できることは本人が安心して過ごすために大切な能力だと思っています。