以前、こちらに記事を書きましたが、
カ行の構音訓練①
舌を動かすことがなかなか難しいお子さんがいたので、それらの時にやったことを書いてみます。
分離運動が苦手
口を開けて、舌だけ出し入れしてもらいます。
すると、舌を口の中に収めた時に、口が閉じてしまうお子さんがいました。
頬と舌の動きが連動してしまっています。
頬を手で押さえるなどして口を開けた状態を保ったまま、舌を出し入れする練習をしました。
「カ」と発音するためには、口を開けたまま奥下を挙げて発音しなければなりません。分離運動ができないと、口を開けた時に舌が前に行ってしまう傾向があるため、「カ」を「タ」と発音してしまう傾向があります。
舌の筋力が弱い
舌の先が下唇につく感じで落ちてしまう。舌の先を上唇につけられないお子さんがいました。
舌を舌圧子や自身の指で押してもらい、抵抗運動をしてもらいました。
舌の形を変える筋肉(内舌筋)が弱い
舌を平べったくする、芋のように丸める、両方できることが理想ですが、片方しかできない場合があります。
その場合は、口元にストローを突き刺すような向きにおき、そのストローの先に舌先を入れるようにします。
舌先をストローにつけながら、芋のように丸めます。