認知が育って言葉が育つ

mimi

今回は、言葉を使う前には、その言葉を理解するための認知を育てる必要があることをお話しします。
認知?例えばどういうことですか?

aseru

mimi

たとえば、「ウサギ」という言葉を理解するときには、
  • ウサギの色や形を区別するための視覚的な認知が育っている
  • ウサギは動くものだという概念の認知が育っている

必要があります。

他にも、「大きい」という言葉を理解するときには、実際に大きいものと小さいものを比較する経験をし、その概念を理解するための認知が育っていなければなりません。

あれ?今度は”概念”という単語が出てきましたが?

aseru

mimi

概念とは、例えば「暑い」だったら『体が熱くなって汗をかくこと』だったり、「おいしい」だったら『食べた時に唾液がたくさん出て甘く油っぽく感じる』だったり、そういうものが概念です。概念は人によって微妙に変わりますけどね。
でも、「ウサギ」と聞いたときにあなたと私の頭に浮かぶのはゾウやキリンの形ではなくウサギの形ですよね。これはあなたと私の間で、「ウサギ」に対する同じような概念を持っているということなんです。
なるほど。

aseru

mimi

ですので、言葉を育てるためには、その言葉の概念や、それを理解するための認知を育てていかないと。
はあ、、具体的には?

aseru

mimi

例えば、物の名前を教える前には
  • 形の区別や色の区別などの視覚的な認知
  • 音を言葉として認識するための聴覚的な認知
  • 見たものや聞いたものを記憶する能力

など、挙げればきりがないですが、例えばこういう認知も育てていかなければなりません。
ですので、言語訓練でも絵合わせをやったりします。
認知がとても低いお子さんには、因果関係の理解、始点と終点の理解、図と地の弁別とか、その辺りから支援していく必要がありますね。

因果関係?始点と終点?

aseru

mimi

この辺りのことは感覚と運動の高次化理論で紹介した本にも書かれています。ぜひ読んでみてください。
はい。。。

aseru

mimi

アセスメント(評価)におすすめの本 にある ABLLS-R は、段階的に具体的な課題項目が挙げられていいるので、訓練内容を考える場合に参考になります。
感覚と運動の高次化理論 認知を育てるための教材 認知を育てるための教材 言葉を聞いて理解するために必要な4つの機能 ABLLS-R アセスメントにおすすめの本

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