定型発達のお子さんだと、2歳で2語文がいえるようになります。
ここでは、2歳や3歳で言葉が増えない、3歳になっても2語文を言わないお子さんを仮定したとき、下記の機能のうち、どれが影響しているのかを考えてみます。
※2語文とは「ジュース飲む」や「あっち行く」や「お花いっぱい」など、名詞、形容詞、動詞、指示語などの単語を2つ組み合わせてできる文のことをいいます。
- 聴覚的把持力
- 音韻認識
- シンボル機能
- 概念形成
- 言葉の音の想起
- 構音運動企画
- 構音運動
お子さんのイメージ
「ママ」「パパ」「ブーブー(車)」「トーマス」「パン」など、数個の単語の発話はあるが、そこから単語が増えず、2語文も話さないお子さん。
苦手な機能を考える
まず、2歳で言葉が出ない原因で紹介したような、大人と同じものをみることができるか、をチェックします。
それをクリアできていた場合、次のように、主に概念形成でつまずいると考えられます。
興味に偏りがある
例えば、乗り物には興味があるが、他の物にはあまり興味がない。「シンカンセン」は言えるけど「ママ」は言わない、というようなお子さんもいます。
対応方法としては、興味を広げてあげることです。乗り物が好きであれば、乗り物に動物の人形などを載せて、動物の名前を聞かせたり、車庫を作って大きさの概念を教えたり。
興味を持っているものに対しては概念形成がされやすいですが、興味がないものに対しては意味を考えることがないため、概念形成されず、その言葉も覚えません。
記憶力が弱い
一度経験したこと、聞いたことがあっても、記憶力が弱いと概念形成がされにくいです。そのようなお子さんの場合、同じような場面で同じ言葉を繰り返して教えたり、言葉と併せてジェスチャや絵も見せたり、聴覚的支援と視覚的支援の両方を使うことが有効です。
注目のしかたに偏りがある
視野に入るものの一部にしか注目できなかったり、もしくは、全体はわかるけど細かなところに注目できないお子さんがいます。
例えば、車の絵を見せてもタイヤの部分しか注目できなかったら、消防車と救急車の違いには気づきにくいお子さんの場合、「消防車」や「救急車」の概念が形成されません。
例えば、カバンを見せてもそこに書かれている絵や、ポケットだったり、ボタンに注目しまうお子さんの場合、「カバン」の概念が形成されません。
大人の方がお子さんの目線を見て、何に注目しているかを確認しながら声かけをする等の工夫が必要です。
訓練では、絵合わせ、形合わせなど、視覚的認知を高める課題も行います。