現在は、言語訓練対象として3名のお子さんを訪問しています。
近日、もう1名増える予定です。
年齢は3歳から5歳。訪問のペースは週に1回60分です。
利用者様の自己負担は1回300円。子ども医療費助成受給券を利用できるためです。
訪問看護ステーションからご自宅までの距離が離れていると、別途交通費(5km以上だと500円/回)かかります。これは、訪問看護ステーションが独自に作っているルールのようです。
高齢者の介護保険での訪問だと、交通費は請求していません。
医療保険での訪問のみ、交通費を請求しています。
療育施設での言語訓練と、訪問での言語訓練を比較すると、
訪問のほうが準備が大変です。道具は自前で買っています。
なぜなら、訪問看護ステーションからは「必要なものは利用者様のほうで準備してもらってください」と言われているためです。でもね、お子さんがそれで楽しんでくれるかどうか、やってみないと分からないんでね。「こういうのを買ってください」とは言いにくいです。
100円ショップなどをちょくちょく覗いては、教材を準備しています。
教材の手作りもします。
私の家族からは、「その手作りはいつになったら終わりになるの?」と突っ込まれます。
お子さんは成長していくし、興味も変化するし、お子さんによっても興味のあるものが違うし…。など、なぜか言い訳しながら教材を準備しています。
まあ、成人の失語症の訓練についても、教材作りは無くならないんですが。
成人の嚥下訓練の方でも教材は作っていましたね。
難聴の方には、嚥下訓練の指示を文字と絵で描いてクリアーファイルに綴じました。
病院に勤務しているときは、教材を準備していると(準備といっても失語症ドリルなど市販のものを印刷する程度ですが)、先輩(といっても私より一回り以上年下)に、「手をかけたい気持ちはわかるけど、それをやっていると仕事が回らないですよ」と言われました。
急性期、回復期の病院でしたからね。6か月ぐらいで患者さんは退院していくので訓練内容のバリエーションは少なくても特には問題ないのでしょうが…。
訪問では、成人の方で、もう5年以上も続けていらっしゃる方もいます。訓練の内容についてはゆるやかに変化をつけています。