訓練時の評価内容(未就学児)

未就学児のお子さん、指さしあり、少し動作模倣あり、不明瞭だがいくつか単語が言えているお子さんを評価する場合を考えてみました。

以前、言語のチェックリスト を作ったことを投稿しましたが、もう少し詳しく書いてみます。

【言語理解面】
言葉だけで指示に従うか?例えば、椅子に座って、立って、〇〇とって、〇〇どれ、などに反応するか?
どんな言葉が理解できているか?

【自発的な発声】
どのような音が言えているのか?それは相手に対して発しているのか?遊びの最中の独り言なのか?

【音声模倣】
まずは、母音1音と、「ん」の模倣ができるか確認します。
母音1音が難しい場合でも、「うーい、うーい」と繰り返せば真似できる場合があります。
母音が難しい場合でも、「マママ」「パッパッパ」なら真似できる場合もあります。

【動作模倣】
ジェスチャ表出を促すためにも、そのお子さんがどんな動作なら『随意に』出来るのか確認します。
手首を動かすのが苦手、腕を曲げたり伸ばすのが苦手、繰り返す動作はできても一回だけ行う動作は難しかったりすることがよくあります。
自発で人差し指を立てることは難しくても、STが突き出した指にお子さんが指をくっつけるのは出来ることがあります。
手のひらをSTに向けてバイバイすることは難しくても(手首を返せないことが原因でもあるのかなと思います)、STが手のひらを見せて「〇〇やる人~」と手を挙げた時、STの手のひらにお子さんが手を合わせることは出来る時があります。

【視覚的認知】
パズルなどを使って同じ絵が分かるか、好きなものの絵が選べるか?

【要求方法】
前述、言葉のチェックリスト、にも挙げていますが、欲しいものがある時にどういう行動をしているかを評価します。
ただ泣くだけなのか、大人の手を引いて目的の場所まで連れていくのか、その時に声を出すのか、物を大人に持ってくるのか、など。

評価したら、そこで出来なかったものを訓練として取り入れています。
どうやって取り入れるかが悩むところ。
お子さんが好きなものを使っていきます。
電車が好きならふうせんの裏に電車の絵を貼ったり、
アンパンマンが好きならアンパンマンの顔を使った直線パズルを作ったり、
ままごとが好きなら、その遊びの中で「かして」「トントン」などの音声模倣を促したり、
好きなもので気分が盛り上がった時に、声が出やすいです。

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