このサイトで、「脳の機能が」という話をよく書いてしまいますが。
あるお母様に、
「トイレトレーニングが進まないのですが、それも脳に原因があるのでしょうか?」
と聞かれました。
トイレトレーニングに関しては、脳だけでなく、末梢の感覚も影響があると思います。
尿意を感じて、トイレで排尿する場合、次のようなプロセスが考えられます。
- 膀胱に尿が溜まった感覚が脳に通じる (無意識)
- たまった感覚を意識する(意図的)
- トイレに行く(意図的)
- 排尿をしようとする(意図的)
- 排尿される(無意識)
ここで、『意図的』に行われるところは、脳が関係する部分です。
脳の、高次脳機能といわれる部分です。療育などで鍛えることができる部分です。
一方、1.や 5. の部分は、末梢神経と脳の繋がりの部分だと思います。末梢神経やその中継機能の発達が遅れていて、尿意を感じにくかったり、排尿の感覚がつかめなかったりする場合は、親や本人が頑張って改善させることは難しく、成長を待つ部分であると思います。
成長を待つといっても、ただ何もしないのがよいのではなく、4.と5. を繰り返す機会を作ったり、1.が良くなるように、整体的アプローチを(例えば、人間脳を育てる(灰谷孝) などを参考に)をすることも考えられます。