「脳が原因なの?」という質問をうけて、『脳以外の原因とは何なのか?』と疑問に思う私。情緒も脳だと思う。

先日、保育士さんと吃音の話をしていて、

最近、吃音は治療しないっていう話もあるけど。吃音ってやっぱり脳が原因なの?

保育士さん

と聞かれました。

吃音は脳の機能障害と思われるが、脳の詳しいことはまだわかっていない、という話をしました。

ただ、その時、ちょっと不思議に思ったのでこう言いました。

mimi

吃音に限らず、苦手さがあって療育に来られているお子さんの原因は、ぜんぶ脳に関係していますが。

『ぜんぶ』という言葉を使ったことは、極端な言い方だったかな?

別の日。

心理士さんと、発話だけが苦手なお子さんの話をしていて、

お母さんは、お子さんが小さいころに、けいれんがあったりしたから、原因は脳ではないかと言っているの。そういうことってあるのかな。

心理士さん

と聞かれました。

私は、前述の保育士さんとの会話を思い出し、心理士さんに、

mimi

脳じゃなければ何だと思いますか?私は脳以外に考えられないのでそこが聞きたいです。

と、逆質問をしました。

心理士さんには、保育士さんと吃音の話をしていて、「脳が原因なの?」と聞かれたこと。

私は、脳が原因以外に考えられないので、それ以外に何があるのかを知りたい、と説明しました。

すると、心理士さんは、

4歳ぐらいで突然、吃音になって、環境設定をしたら、吃音が治ったというケースもあるでしょ。
そういう場合は、脳じゃなくて、情緒の問題かなと思う。
でも、もっと小さい時から吃音が出るお子さんがいたり、大人になっても吃音が治らない方がいるから、そういうのは脳が原因なのかな、と思うの。

心理士さん

私は思わず、

mimi

情緒も脳なんですけど・・・。

と返してしまいました。

脳が関係する部分、脳でなく情緒などが関係する部分、という風に分けて考えている、というのは、こういうことなのかな?

もしかしたら、こう思ってるのかな????
脳が関係する 脳以外(情緒や環境など)
  • 生まれつきのもの、もしくは病気によるもの
  • 環境設定をしても治りにくい
  • アプローチの方法がない、もしくは難しくて分からない
  • 専門家(医師や療法士?)にしか対応方法がわからない
  • 親の育て方、周りの環境から影響をうけるもの
  • 環境設定をすればよくなる
  • 子どもの気持ち次第で良くなったり悪くなったりする
  • 保育士、心理士も対応できる

上記の保育士さんも心理士さんも、療育に携わっている方です。

保育士さんには、度々、内部研修などで、私や私以外の言語聴覚士から、

中川信子先生の『ことばのビル』の絵を参考にさせてもらい、

脳を育てるのが大事、そのために規則正しい生活が大事、

という話をさせていただいてます。

色々な保育士さんから、『ことばのビル』の説明はすごくわかりやすいので、お母さん方に説明するときにもあの説明をしてください。と言われていました。

でも、

「脳を育てる」とか「脳に影響を与える」ということがどういうことなのか、

保育士さんや心理士さんにとっては、イメージが湧きにくいのかもしれない、と思いました。

もしかすると、療法士(言語聴覚士、作業療法士、理学療法士)でも、脳の機能だと忘れている?わかっていない?人がいるような気もします。

保育士さんが、『ことばのビル』について説明してくれ、と、言語聴覚士に依頼してくる意図は。。。

単に、お母さんに、『規則正しい生活は大事ですよ』ということを伝えて欲しいだけ???だったのかな。

療育者が脳について勉強すれば、療育は、もっといいものになるのでは?と思いました。

言うまでもありませんが、人の気持ち、心、情緒、知識、行動、すべてに脳が関係しています。

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