カ行音、「かきくけこ」が上手に言えないお子さんの訓練例です。
構音訓練では、言葉を発する練習の他に、言葉を聞き分ける訓練も行いますが、
ここでは、言葉を発する訓練の方のみ記載します。
私がよくやっている内容です。
カ行音は、舌の奥の方(奥舌)が上に挙がる音です。
鏡の前で口を開けて、「カ、カ、カ」と発音すると、奥舌が上に挙がるのがわかると思います。
まず、ガラガラうがいがを練習します。ガラガラうがいは、奥舌を挙げないとできないためです。自宅でも練習してもらいます。
そして次に、お子さんによって以下のどれかを試します。
口を開けて「んー」が言える場合、 口を開けて「んー」を言いながら、徐々に「んーあ」が言えるように促します。 その後、「んーあ」「んーあ」。。。。「んーが」 と、「が」が言えるようにします。 |
いびきをかく真似をします。「が~、が~」痰を吐くような音です。 |
口を開けてもらい、指で舌の先のほうを舌の中央の位置まで押し入れます。 押さえながら、「か」の発音を促します。 指で押さえるのはSTが(グローブをつけて)やりますが、舌がプルプル動いてなかなか押さえることができない場合もあります。その時は、舌圧子で押さえます。 |
「が」が言えるようになったら、「『が』を小さい声で言うと『か』になるよ」と指示しながら「か」を促していきます。
私は、構音障害の指導技法(学苑社)涌井豊を一部参考にしています。
※上記の方法がこの本に書いてある訳ではありません。