小学校に入る前の10月頃から就学前検診が行われます。
その時、学校の先生から、お子さんの発音について指摘を受ける場合があります。
それまではあまり気にしていなかった保護者でも急に心配になって言語の相談に来られる方もいらっしゃいます。
相談の例としては、
・「かきくけこ」が「たちつてと」になる
・「さしすせそ」が「たちつてと」になる
・「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になる
・「らりるれろ」が言いにくい
など。上記に関しては幼児によく聞かれる誤りで、成長とともに改善されていくことがほとんどです。
しかし、誤りによっては、成長しても改善しないものもあります。異常構音はその一つです。
ところで、子どもの発音はどのような発達をするのでしょうか。
最初はバ行、パ行、マ行など、唇を使った音が上手に発音できるようになります。
次に、タ行、ナ行など、舌の先の方を使った発音。
その次に、舌の奥の方を使う カ行。
最後に、舌を狭めたり丸めたりする サ行、ラ行が上手に言えるようになるといわれています。
そのため、言語相談では、カ行、サ行の発音誤りについての相談が多いです。