指人形を使った言語訓練を紹介します。
使うものは以下です。
- 指人形
- 牛乳パックで作った部屋
- 紙に色紙を貼ったもの(赤・青・黄色などを準備)
牛乳パックの部屋の中に、色紙を敷いて、青い部屋・黄色い部屋・赤い部屋を作ります。
そして、部屋には人形を配置します。
次のようにやりとりします。
mimi
それでは私の言ったとおりに人形を入れてください。いきますよ~。(写真を1枚選んでそこに配置してある1つの人形について言います)パンダを黄色の上の部屋に入れてください。
(パンダを黄色の上の部屋に入れてから)「いれました!」
お子さん
mimi
では次に、カエルを黄色の下の部屋に入れてください。
という感じです。もし、お子さんが間違えていたときは、
mimi
もう一度いいますね、よく聞いてください。カエルを黄色の下の部屋に入れてください。
というように、指示に注意を向けられるように促します。
写真に載っている、すべての人形について配置を完了したら、
mimi
できましたか~?
答えは・・・これで~す!
答えは・・・これで~す!
写真と同じように人形を配置できていたら、
mimi
正解!
この課題によって、次のような力をつけることができます。
-
- 色名の理解
-
- 動物名の理解
-
- 「うえ」「した」の理解
- 言葉の指示を聞き取る
また、次に役割交代をすることで、お子さんが写真を見ながらSTに指示を出す練習もできます。
その場合には、
-
- 色名の発話
-
- 動物名の発話
-
- 「うえ」「した」の発話
- 助詞を使って文で話す
というような力をつけることができます。
実際、この課題をやってみると、役割交代のところで、つまずくお子さんがいました。
相手に指示することに慣れておらず、戸惑った様子で何も話せませんでした。
しかし、何回か訓練を続けていくと、指示が言えるようになりました。
なお、色紙を使った理由は、(3歳~4歳のお子さんに使い始めた課題なので)右や左という言葉で位置を指示するのは難しいと思ったためです。