小児STが勉強するとよい、と私が思うもの

ST向けに勉強したほうがいいと、私が思うものを挙げてみます。
私が今まで勉強していた中で役に立ったもの、これから勉強しようと思うものもが含まれています。

◆1.感覚と運動の高次化理論について学ぶ
私はホームページにこう記載しました。
https://enfant.kotobatte.com/archives/471
A先生に頂いた本『言語発達遅滞』(協同医書出版社)にも、
「第1章 言語臨床における子どもの発達的理解」と、第1章にありました!!!
しかし、私たちはこれを学生時代に習っていませんでした。
STが知っておくべき内容だと思います。
ご存命の頃の宇佐川浩先生にお会いしたかったです。
今年も淑徳大学でセミナー開催されるようです。

◆2.認知発達初期の子どもに対する教材の準備・使い方

STは子どもの発達に合った、興味の持つ玩具を準備できなければならないと思います。
そうでなければ子どもの認知・言語発達は促せないと思います。
某県言語聴覚士会の訪問STの勉強会に参加しました。
その症例検討の中で、
『遊びを通してスイッチ(押す、引っ張るなど)行ったが安定せず、
返答なども開口と体幹をそるなどで反応することが多い』という話が出ました。
私はそれを聞いたときに、(スイッチはまだ難しいのでは?)と思いもう少し初歩的な遊びを意見しました。
すると、参加されていたT先生が、ご自身が使っておられる教材を教えてくださいました。

以下のサイトの『教材・教具』→『アイディア教材』
http://takanami.capoo.jp/kansai/usagawa.htm
にあるような、初歩的な教材の意味についても、STは知っていたほうがいいと思います。
このような教材の意味を知ることによって、より認知が高いお子さんに対しても、
どこに躓きがあるのか、スモールステップを刻んで難易度を調整することが重要であることを
理解できるといいのかなと思います。

もう少し認知が高くなったときの教材としては、インスタ公開されているSTさんの言語課題もいいかと思います。
教材については、教材そのものの説明だけではなく、『使い方の工夫』も大事かなと思います。

◆3.PECSの講義
STであれば、PECSを『要求場面で最初に使う時にどのように促すか』一度動画をみるのがいいです。

◆4.本『はじめようおうちセラピー』に基づく具体的訓練方法
発語がないお子さんに対する訓練だけでなく、構音訓練、成人の言語訓練にもおける
スモールステップを刻むための思考に役立ちます。

◆5.身体のことについて
感覚統合、原始反射、ブレインジム、など
体に関することも勉強が必要と思います。

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